おとーさんのバイク日記

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zoom RSS 中沖さんのCB500F

<<   作成日時 : 2008/06/01 22:44   >>

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1970年代初頭。70年安保の熱も静まり始め、時代は「高度成長」からバブルへ向かって突き進み始める頃。浅間ミーティングクラブの創設者、故中沖満氏は1台のバイクと出会う。

当時、氏は「綿引自動車」にその人あり。と知られた塗装職人だった。丁度、CG誌の「水曜日クラブ」という2輪に関する記事の中で、「中沖名人」として、メディアへの露出が始まった頃。

な〜んて、「鉄と心とふれあいと」風に初めてしまいましたが、やっぱり最後までは保ちません。f(^ー^;

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さて、そのバイクとは、「HONDA CB500F/ヨシムラspecial」。私は第16回の浅間ミーティングに氏が乗ってこられたときに初めて拝見しました。

氏が「POP吉村のおそらくは日本で最後の仕事。」と紹介されたそのCB500Fは、仰る通り実に軽快に吹き上がり、まったく別物の走り。

まるでギアトレーンの様な、ノーマルのガチャガチャした音とはまったく違うカムの駆動音が印象的で、当時ノーマルのCB500Fで参加していた私は、指をくわえて見ていたことを思い出します。

氏の著書「ぼくのキラキラ星」でも紹介されたそのCB500Fは、その後行方不明になってしまいました。

それから時は流れて20数年。浅間の会員さんが懇意にしているショップに、そのCB500Fらしきバイクが現存する。という情報が入ってきました。

なにしろ長い間行方がわからなかったバイクです。果たしてそのバイクそのものなのか、あるいはよく似た別物なのか?

現在もCB500Fを所有し続けている私の所に、浅間の事務局から現車確認の依頼が来たのが今年の4月。

それから約一月半。あちこちの友人やネットの掲示板等にお願いをして情報を集め、資料を準備した上でそのショップを訪ねてきました。

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都内某所にある、主にCB400Fを扱うそのショップの店内にCB500Fがいました。

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あまり広くない店内で、引っ張り出すこともままならない場所に展示してあるCB500Fを見せていただきます。中沖氏がデザインし、K&H FRP研究所で作成されたタンクとシートカウルは、デザインこそ昔のままでしたが、このお店に来る以前に塗り直されて、オリジナルのフレンチ・ブルーより明るい色に変わっていました。

狭い所に向いていない体型の私が撮った画像ですので、見づらい所はご容赦下さい。

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エンジンはまさしくCB500。心配していた550のものではありません。500と550では外観上の違いがほとんど無いのですが、550のシリンダーはほんの少し前傾しています。このエンジンがお目当てのものなら、500のシリンダーを加工して550ccにボアアップしてあるはずです。従って外観は500と同じはず。

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キャブレターには削り出しのファンネルが付いています。燃料コックに塗料が飛んでいるのが塗り直しの証し。中沖さんはこんな仕事はしません。

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ロッキードのオイルクーラー、この他にもウインカーやステップなど、細かいモディファイが施されています。

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フロントブレーキはGT750のものの流用と思われる、ダブルパネルの2リーディングドラム。H型のアルミリムや、CB550Fの輸出タイプのマフラー等。この辺りまでは集めた資料や自分の記憶と符合しています。

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さて、この中にはどんなピストンやカムチェーンが入っているのでしょう?また、この上にはどんなカムがのっているのでしょう?POPヨシムラの手によるものなのでしょうか?

現時点ではわかりません。残念なことに、エンジンナンバーとフレームナンバーがそろっていないのです。

ここから先はヘッドを開けてみるか、火を入れて音を聞いて見るしか方法がありませんが、さすがにそこまではお願いできません。

このバイク、元々は中沖さんの所有していたものだけれど、ある時点でヨシムラチューンのエンジンをメンテナンスしきれ無くなり、ノーマルのエンジンに換装されたのではないでしょうか。再塗装の経緯は不明ですが、何らかの理由で破損したのかも知れません。

主な根拠としては、先ほども述べたように、エンジンナンバーとフレームナンバーがそろっていない事。そして、様々なモディファイに使われているパーツが簡単には入手しづらく、加工が細かい事の2点です。単に「中沖号に似せる。」というだけのために、このような手間をかけるとは思えません。

中沖さんは、様々な仕様に変えてこのバイクを楽しんでいらしたようで、現状の形の他にも、ノーマルのダブルシートだった時期や、セミカウルが付いていた時期、手曲げの4 in to 1 マフラーが付いていた時期などが確認されています。だから、元々エンジンとフレームが別の個体のものだったことだって充分考えられます。

さて、本当のところはどうなのでしょう?当時の書類が残っていない今となっては、バラして見るしかありません。でも、そこまでする必要もないのかもしれません。今、形になって残っているのはこのバイクなのですから。

多分このバイクについてはあらためてご紹介する時が来ることになると思います。もし、このブログを読んだ方の中に、このバイクについてさらなる情報や資料をお持ちの方がいらっしゃいましたらコメントを付けてください。どうかよろしくお願いいたします。



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コメント(2件)

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あの車の所在がわかつてよかったですね、ただ中沖さんは塗装のことにかなりこだわりがあつたようです。塗り替えられていたのは残念です、当時きれいなフレンチブルーが出せたと本人が喜ばれていたのが思い出されます。
HRD
2008/06/06 11:59
HRDさんコメントありがとうございます。(お久しぶりかと思います。お元気ですか?)
CB500Fは、塗装だけ見るとまったく別物になってしまっていました。他の所も、もう少し保存状態が良かったらうれしかった、と言うのが本音ではあります。
見ていて磨きたくなりました。(笑)
おとーさん
2008/06/08 11:19

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